脳外科医竹田くんのモデルは誰か?実在医師の経歴と2026年現在
2023年1月から7月にかけて個人ブログ「はてなブログ」で連載され、医療関係者から一般読者に至るまで大きな衝撃を与えたWeb漫画『脳外科医 竹田くん』。技術の未熟な医師が重大な医療過誤を繰り返しながらも執刀を続け、病院組織が隠蔽と混迷を深めていく生々しいストーリー展開は、ネット上で「実話に基づく医療ホラー」と称され、瞬く間に拡散しました。
作品内で描かれた凄惨なエピソードの数々は、単なるフィクションではありません。兵庫県赤穂市の公立病院である赤穂市民病院の脳神経外科で実際に発生した、連続医療事故が基になっています。本稿では、作中の主人公「竹田くん」のモデルとされる実在の医師の素性と経歴、赤穂市民病院で起きた医療事故の全容、現在の勤務先情報、そして2026年に動きを見せた刑事裁判の進展まで、報道資料や公的記録に基づいて徹底検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:『脳外科医 竹田くん』のモデルは、赤穂市民病院の脳神経外科で短期間に8件以上の医療事故に関与した松井宏樹医師とされる。
- 要点2:赤穂市民病院でのドリルによる神経切断やカテーテル事故は被害者弁護団や外部検証委員会によって事実と確認され、民事訴訟では病院と医師双方の過失が認定されている。
- 要点3:医師側が自ら「自身がモデル」として原作者の発信者情報開示請求を起こした一方、2026年には業務上過失傷害罪を問う刑事裁判の初公判が開かれるなど、司法の追及が本格化している。
【真相解明】『脳外科医 竹田くん』のモデルとなった実在の医師と経歴
『脳外科医 竹田くん』の主人公である竹田医師のモデルとされているのは、赤穂市民病院の脳神経外科に勤務していた松井宏樹医師です。この事実は単なるネット上の推測にとどまりません。2023年10月、当事者である医師側が「漫画の登場人物のモデルは自分であり、名誉を毀損された」として、ブログ運営元などを相手取り発信者情報開示請求を申し立てたことで、本人が公的にモデルであることを認める形となり、広く知れ渡る契機となりました。
報道各社の取材や公開資料によると、松井医師の経歴は地方私立大学の医学部を卒業後、複数の関連病院で臨床研修を重ねて脳神経外科の専門研修に進んだとされています。しかし、執刀技術や臨床判断に関しては前任地でも懸念の声が上がっていたと報じられており、技術的な未熟さを抱えたまま、2019年7月に赤穂市民病院脳神経外科へ着任しました。
赤穂市民病院に着任直後から、松井医師が関与する手術で異常事態が頻発します。軽微な症状で受診した患者が、手術後に重度の麻痺や言語障害を残したり、死亡に至ったりするケースが極めて短い期間に連続して発生しました。漫画内で描かれた「技術が追いつかないにもかかわらず、高難易度の手術を執刀したがる姿勢」や「周囲の制止を意に介さず突き進む精神構造」は、実際の外部事故調査報告書に記録された関係者の証言と戦慄を覚えるほど符合しています。

【データ検証】赤穂市民病院の医療事故一覧と被害実態の全貌
赤穂市民病院脳神経外科において、2019年9月から2020年2月までのわずか半年あまりの間に確認された医療事故は、病院の外部調査委員会が認めたものだけでも8件にのぼります。そのうち特に社会的な注目を集めたのが、70代女性に対する腰椎の手術および頸椎の手術での深刻な過誤です。
以下は、公表された事故調査報告書や民事裁判の訴状、報道資料に基づいて整理した主な医療事故の概要です。
| 発生時期 / 術式 | 過誤の内容・被害実態 | 一般的な医療現場の基準 | 外部検証・司法判断の結論 |
|---|---|---|---|
| 2020年1月 腰椎後方除圧術 | 医療用ドリルで骨を削る際、硬膜と馬尾神経を巻き込んで切断。患者は両足麻痺、排尿排便障害などの重度後遺障害を負う。 | 神経直近でのドリルの使用法は厳格にコントロールされ、巻き込みリスクを徹底回避する。 | 神戸地裁姫路支部にて、医師の過失および病院の安全配慮義務違反を認定。賠償命令。 |
| 2019年10月 頸椎後方除圧術 | 手術中に脊髄を損傷させ、術後に患者の四肢が麻痺。人工呼吸器が必要な状態に陥る。 | 脊髄への接触・圧迫を避けるため微細な術野の確保と慎重な器具操作が必須。 | 外部調査委員会により、執刀医の技術不足と不適切な手技が明確に指摘される。 |
| 2019年9月〜12月 脳血管内カテーテル手術 | カテーテル操作中の血管解離や血管穿孔が連続発生。脳梗塞を誘発し患者が死亡または重篤化。 | 血管内治療は専門資格を有する指導医の監督下で段階的に技術を習得することが通例。 | 経験不足の術者が単独に近い形で執刀を強行した組織体制が厳しく批判される。 |
腰椎除圧術における「ドリルの刃による神経切断」という事象は、整形外科や脳神経外科の専門医から見ても極めて異例かつ初歩的なミスと指摘されています。患者の家族は「足の痺れを取りたいと受けた手術で、二度と歩けない体にされた」と無念を語り、警察への刑事告訴へと踏み切ることになりました。
【2026年最新動向】刑事裁判の初公判と医師免許処分の行方
民事裁判における損害賠償判決が確定する一方、被害者側による刑事告訴を受けた兵庫県警の捜査が進展し、事態は刑事責任の追及へと発展しました。業務上過失傷害罪の容疑で書類送検された松井医師は、その後在宅起訴され、2026年2月に神戸地方裁判所にて初公判が廷吏に迎えられました。
初公判の法廷において、検察側は「高度な危険を伴う手技であるにもかかわらず、注意義務を著しく怠り漫然と器具を操作した」として、過失の重大性を厳しく指摘しました。一方、弁護側は予見可能性や当時の現場環境を理由に争う姿勢を示しており、今後の公判における証拠調べと過失の立証が焦点となっています。
読者の関心が高い「医師免許の剥奪・停止」については、法的な手続き上、一定のルールが存在します。日本の医師法第7条に基づく行政処分(医道審議会による審議)は、原則として刑事裁判で有罪判決(禁錮刑以上、または罰金刑以上)が確定した後に実施されます。
2026年現在、裁判が係争中であるため行政処分は下されていませんが、将来的に実刑や執行猶予付きの有罪判決が確定した場合、医道審議会を通じて「業務停止」または最も重い「医師免許取消」の処分が下される可能性が極めて濃厚です。医療過誤による刑事責任の追及は極めてハードルが高いとされてきた日本の司法において、本件は医療安全の歴史を左右する重要な試金石となっています。

現在の勤務先と医療界の受け入れ実態|ネットの反応と批判の背景
赤穂市民病院での手術停止処分を受けた松井医師は、2021年8月末に同院を依願退職しました。その後、関西圏の別の医療機関へ移籍したことが判明し、インターネットや医療関係者の間で猛烈な反発を呼びました。
退職直後、大阪府吹田市に拠点を置く医療法人グループ(医誠会系列の病院)の救急部門や透析関連施設、リハビリテーション科などに勤務していたことが、患者や関係者の目撃情報、医療機関の公開医師一覧などから特定されました。手術を伴わない当直業務や救急外来での勤務を行っていたとされますが、この事実が明るみに出ると「事故を起こした医師が別の病院で患者を診ている恐怖」「危険な医師の情報を患者が事前に知る手段がない」といった批判がSNS上で噴出しました。
こうした事態が起きた構造的背景には、日本の医療界が抱える特有の課題が存在します。医師不足に悩む民間病院や救急搬送の受け皿となる医療機関では、当直医や救急当番を確保することが至上命題となっており、過去の係争状況や詳細な技術評価が共有されないまま、医師免許を保持しているという事実だけで採用が行われてしまう「医師プールの不透明性」が浮き彫りとなりました。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|原作ブログの裏側
連載当時、読者の間では「この漫画を描いたのは誰なのか」という議論が過熱しました。緻密な医療器具の描写や、手術室内のリアルな会話、インシデントレポートの生々しい文面から、原作ブログの執筆者は赤穂市民病院脳神経外科の同僚医師(科長や執刀補佐に入っていた医師)である可能性が極めて高いと目されていました。
この点をめぐり、2023年10月に松井医師側が起こした発信者情報開示請求によって、2024年6月に裁判所が開示を決定し、発信元の通信ログや個人情報が開示されました。ネット上では「告発者への報復ではないか」「自浄作用を潰す行為だ」との反発が広がった一方、法的には内部告発と名誉毀損の境界線が問われる前代未聞の泥沼劇となりました。
ここで見落としてはならない誤解は、本件が「一人の医師の異常性」だけで片付けられる問題ではないという点です。赤穂市民病院では、松井医師の手技に問題があることを把握していたにもかかわらず、病床稼働率や手術件数といった経営上の思惑から即座に執刀を禁止せず、事故が8件に達するまで有効なストップをかけられませんでした。医療事故の本質は、個人の能力不足と、それを容認・放置した組織のガバナンス不全が掛け合わさった結果生じた人災です。
【プロの結論】医療ガバナンスの崩壊と私たちが病院を選ぶ判断基準
心理学および医療社会学の観点からこの事例を分析すると、自らの能力を客観的に認識できない「ダニング=クルーガー効果」と、組織内部に蔓延した「事なかれ主義」が最悪の形で結びついた典型例といえます。権威主義的な医療現場では、同僚や看護師が違和感を覚えても声を上げられない「心理的安全性の欠如」が事故の温床となります。
私たちが自身や家族の命を守るために、どのような医療機関や医師を選ぶべきか、判断の基準を以下に提示します。
【信頼に値する医療機関を見極める3つの条件】
- カンファレンスの開示と複数医による診断体制:執刀医1人の独断ではなく、チーム全体で手術適応を議論しているか。
- インシデントに対する公表基準と医療安全部門の独立性:過去の医療事故や合併症の発生率を自院ホームページ等で客観的に公開しているか。
- セカンドオピニオンに対する柔軟な姿勢:「他院の意見を聞きたい」と申し出た際、嫌な顔をせず快く診療情報提供書と画像データを用意してくれるか。

【脳外科医 竹田くん モデル】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『脳外科医 竹田くん』のモデルとなった医師の実名は公表されていますか?
A1:大手新聞やテレビの事件報道では、赤穂市民病院で医療事故に関与した医師として「松井宏樹医師」の実名が報じられています。また、本人が自ら「自分がモデルである」として名誉毀損による発信者情報開示請求を起こしたため、実質的に公知の事実として認識されています。
Q2:2026年現在、モデルとなった医師は今も医療行為を行っていますか?
A2:赤穂市民病院を退職後、一時期は大阪府内の民間病院等で救急・透析などの非手術業務に従事していたと報じられていますが、2026年現在、刑事裁判の初公判が進んでおり、現場での臨床業務からは外れているか極めて制限された状態にあるとみられています。
Q3:なぜこれほど重大な事故を起こしながら、すぐに医師免許が取り消されないのですか?
A3:日本の法律では、医師免許の剥奪や停止といった行政処分は厚生労働省の医道審議会が管轄しており、原則として刑事裁判で有罪判決が確定した後に審議・適用されるためです。裁判が進行している間は、制度上免許が自動的に失効することはありません。
Q4:原作漫画のブログは現在も読めますか?
A4:発信者情報開示請求や法的な争い、プラットフォーム側の規約対応などにより、元のはてなブログは非公開化や削除の措置が取られています。しかし、漫画のスクリーンショットや詳細なあらすじ・考察がネット上の各検証サイトに数多くアーカイブされています。
まとめ:医療界に残された教訓と今後の司法判断
漫画『脳外科医 竹田くん』が社会に投げかけた波紋は、単なるWebコンテンツのバズにとどまらず、閉鎖的な医療組織の隠蔽体質と、患者の生命を脅かす構造的欠陥を浮き彫りにしました。モデルとなった松井宏樹医師の責任はもちろんのこと、問題を把握しながら手術を止められなかった赤穂市民病院の管理責任も極めて重いものです。
2026年に始まった刑事裁判の行方は、医療過誤に対する司法的判断の新たな前例となる可能性を秘めています。患者の立場として医療機関を選ぶ際は、医師の肩書や宣伝文句を過信せず、チーム医療の透明性や医療安全体制を冷静に見極める姿勢が不可欠です。 (出典: 脳外科医 竹田くん モデル(Yahoo!ニュース))